それから季蛍が目を覚ましたのは、あれから30分したとき。 「ん」 「……季蛍」 掛け布団を軽く叩きながら起こす。 「きーほ」 「………ん」 「大丈夫?」 「……んー…」 「俺だよ。季蛍。……わかる?」 「んーッ……」 ………意識が朦朧としているらしい季蛍の隣に椅子を置いて座る。 「……ほら、俺」 「……ん?」 季蛍の手元に俺の手を持ってって、 「ほーら、わかる?握って…」 握り返した季蛍の頭を撫でて、 「おはよう。季蛍」 「…………蒼?」 「うん。俺だよ」 「…はよ」