────医局 「蒼先生ーっ」 季蛍を診てきた高島が医局に入って俺の隣に腰掛ける。 「……季蛍、熱が上がってるんですけど」 「…うそ」 資料に目を通していた俺は顔を上げる。 「あ、点滴してますけど、8度…6まで上がりました」 「……そっかー。入院させて正解だったな」 「僕もそう思いますよ」