背中を軽く叩きながら、顔を覗き込む。 「……あれ?季蛍、顔色悪い」 ……昨日に増して。 「きーほー」 「………」 「意識飛んでる…?」 とりあえず抱き上げてベッドに座らせる。 「……きーほー。俺だよ」 「……ん。蒼?」 「…うん。蒼」 「早いね」 「……心配で。」 「大丈夫だよ…。そんな心配しなくたって」 「案の定座り込んでただろ?…看護士呼びもしないで」 「……ごめん」