「嫌い、もう知らな…い、大ッ嫌いだもん、蒼なんて知ら…ない」 「……ごめん、ごめん…」 もう、周りなんて見えない。 季蛍と俺だけの、 2人だけの世界が。 ただ…俺のハァハァと走った後の息遣いと、季蛍の苦しそうな息遣いのみが店内に響いていく。 季蛍の元へ歩いて行くと、流れすぎた涙がテーブルクロスを濡らしていく。 「…………バカ」 季蛍が手に持っていた水色のハンカチが、青く染まっていた。 よっほど泣いたんだ…。