その後、季蛍を診る高島を見届けながら、病室の椅子に座って季蛍の着替えなど畳んでいた。
「まだ熱が下がるまでは油断禁物ね」
高島が診察を終えて、椅子に腰掛ける。
「季蛍、今朝何も食べてませんよ」
と、高島が口を開く。
「あッ、言わないでって言ったじゃないですか」
「だってー。」
「………夕飯全部食べたんでしょ?今朝って朝食も飲み物も何も?」
コクリと頷いた季蛍に微笑んで
「じゃあ何か買ってくるよ。食欲ないんでしょ?」
「うん…」
「あ、いいですよ。僕行きます」
「………じゃあ医局寄りがてら一緒に行く?」
「…そうですね。季蛍、待ってられる?」
「はい…」
頷く季蛍をあとに、病室を出た。


