病室をそっと開けてみた。





「……季蛍ー」






あれ?…………いない?









と思って、中に入ると、ベッドの向こう側に座り込む季蛍がいた。







「…………季蛍!!」







「…ん、蒼」






「どうした?」







荷物を下ろして、季蛍の元へ寄る。







「……怠い」







抱き上げてベッドに横にして、布団を掛けた。






ベッドの隣の椅子に腰掛け、額に手を触れた。







「………熱あるね。…呼べば良かったじゃん。看護士」







「………手」







「手?」






差し出す手に触れると、冷え切っていて。








「……寒いの?」







「窓、、」








…………あぁ、窓が開いてたのか。






「窓、閉めようと思って立ったんだ?」







「うん…」