「痛い痛い」 「え?どうしたの」 「それが、お腹が痛いって叫んでて。…蒼先生の名前ずっと呼んでました」 「痛いッ……」 「どうした…。季蛍」 「痛いんだってば……」 と、涙を浮かべる季蛍。 「俺、やなんですって」 「またワガママ。……高島がやってくれるって言ってんのにさぁ」 「やだぁッ」 「………はぁー。」 聴診器をつけて、服の中に滑り込ませる。 「や」 俺の手を掴む季蛍。 「……お腹痛いんでしょ?……ダメだよ。」 「……痛いけど」 高島が季蛍の手を押さえて、俺はまた服を捲る。