「振るんじゃん?」
「ふっていいんですかね?」
「……いいでしょ」
「えぇ!?ダメダメダメ、振っちゃダメ。」
芙羽が慌てて入ってくる。
「え?ダメなの?」
「…ダメだよ。っていうか高島いたっけ?なんで?なんで振っちゃうの」
「……でないから。」
「……でない?何が」
「何がってインク」
「は?インク?……」
「……あ。ペンかぁ。なんだー彼女振っちゃうのかと思った」
「んなわけないですよ…。だいたい俺、」
と、高島がペンを振ると、
ビシャッ
「……。」
「………おい、高島。」
俺の白衣にインクが…。
びっしゃり。
「す、すいませーん!!」


