けどその翌日の食堂では、高島の彼女話で持ちきり。
芙羽と港と俺と高島が囲うテーブルで。
「……っていうか、なんで芙羽知ってんの?イニシャル」
「高島が教えてくれた」
「……しつこくて、つい口が滑りました」
「あんたけ俺に言うな言うな言ってたのにな」
「だって諦めないんですもん、咲谷先生」
「それで俺も聞いたら教えてくれちゃって。」
と、港。
「もう、でも、他に言わないで下さいよ!!
蒼先生と咲谷先生と上野先生だけですからね、知ってるの」
「わかってる」
「言うわけない」
「医者がそんな口軽い訳ないだろー」
「……あんまり根拠になってませんけど」


