「あっ!そうそうそう、聞きました?果織ちゃんの」
「……果織ちゃんがどうかした?」
伸びをしてから、机の上の資料を広げる。
「果織ちゃんの!!」
「………だから何が?」
「果織ちゃんの、
け・ん・さ・け・っ・か・ですよ!」
「……検査結果。あぁー」
「すごく、すごく良かったんです」
「……………。
え、待って。……なんで俺より最初に高島が検査結果知ってるわけ?」
「それはかおりんちゃんとの仲なんで」
「………いやいや、おかしいでしょ。俺が最初に見たかったんだけどー」
「いやー、だって蒼先生いつもの時間に来なくて。検査結果来たときもいないので読みましたよ」
…………まあ、少し遅れたのは事実なんだけど。
寝ぼけすぎてて、家に携帯電話忘れて、取りに戻ったもんな、走行中に気づいて。
季蛍は呆れてたけど。


