璃子ちゃんの件が解決して、少し気分良く医局に戻ったが。





「……蒼先生」





「ん?」






「季蛍、放っておいていいんですか?」









「………」






喧嘩してるんだった。








「……だって言いにくるだろ。いくらなんでも」








「………そうですかね?」








「っていうかさ。高島思わないわけ?二週間も黙ってた事に対して。」







「はぁ、思いますけど…」









「だろ?つい怒鳴る俺の気持ちわかるだろ?」







「…まぁ」








「………」







「高島ー!!で?で?どんな人?」









「も、もうッ。咲谷先生さっきからしつこいですよ」









「誰?何?どんな人?季蛍さん?凜?あ、陽さん」








「………少なくとも、陽さんの雰囲気とは違うような」









「あっ。ってことは彼女いんだな?」







「……えぇ!?」








「だって、少なくとも雰囲気が違うって。もういるって言ってるもんだろ」









「…………咲谷先生ー!!」










「なんだよー。」










「絶対、絶対誰にも言わないで下さいよ。ほんとに、誰にも…」









「わかってるって。言わないよ」