「………眠い」





「おーきてー。ぼーっとしすぎ」






「………眠いんだって」







のんびり着替える俺に、






「遅刻しちゃうってー」







と、俺のワイシャツのボタンをプチプチ留めていく季蛍。









「ねんむ…………」










その俺を目覚めさせたのは、『起きて』との言葉と同時にされた、季蛍のキスだった。