カチャ───────── それから帰宅したのは、限界のメールを受け取ってから一時間たった頃。 玄関に入って、荷物を下ろし、リビングへ。 「凜ー!!」 ………限界、ってヤバいんじゃないのか? 「りーん!!」 ……あれ? 寝室を開けると、掛け布団をギュッと握りしめている凜。 「凜?限界、」 「げ………んかい」 「ごめん、遅くなっちゃった。凜、熱計って」 「……んん」