「きーほ。……………きーほ。」
「………やっと帰ってきたの?」
「…ごめん。忙しくて」
「うん、知ってる。……じゃなくて、羊」
「……は?羊?」
「………………羊が…いた」
「………熱あるんじゃない?計る?」
「計んない!!」
「だって羊とか言ってるし、怠そうだもん。」
「やだ」
「え?なにが」
「ひーつーじ!!」
「………ん、あぁ…羊ね。わかったよ。羊」
「羊。」
「………………はぁー、ダメだ。熱高いんじゃないの?」
と言いつつ、額に手を当てる。
「………8度はあるな。」
「羊…………」
「もう羊はわかったから。季蛍、いつからこうなの?」
「………………ひつ……じ」
「もーぅ、羊しつこい。……いつからこうなの?
……何か脱水状態になってるぽいけど」
「…………蒼」
「ん?」