それから一週間は、医局で見るのは浮かない顔の蒼先生ばっかりで。




病院に泊まり込みで仕事をしているみたいだから、いつもより一層疲れていた様子だった。






「今日も泊まり込みですか?……家、1日くらい帰った方がいいんじゃないですか?疲れてますよ。」








「帰りたいのは山々なんだけどね。……果織ちゃんのこと頭いっぱいで他の仕事全然終わってない」







苦笑いの蒼先生を見てると、放っておけなくなる。









「……じゃあ僕も泊まりますよ。仕事、手伝います」









「いいよ。悪い。……高島こそ疲れてるもん。俺倒れたら助ける人いないよ、高島しか」








「……どうせ家帰っても1人だし。僕は大丈夫なんで。………そんな蒼先生見てられないです」







「………ハハ、ありがとう」