ガラガラッ





「果織ちゃんッ」






「蒼先生ッ……」






顔色の悪い果織ちゃんが、必死に蒼先生を呼ぶ。








「ごめんね、遅くなった。………で、高島、吐いちゃったって聞いたんだけど」









「あ、そうです」








「量は?」







洗面器を覗き込んだ蒼先生が頷く。









「………果織ちゃん、手洗い行こっか。」








「うん……行く」