──────ピッピッピッピッ 点滴の音が響くだけの病室。 俺一人、果織ちゃんが目を覚ますのを待つ。 宮川さんは、蒼先生を呼びに行ったから。 その時、果織ちゃんの体がピクリと動いて、ゆっくり起きあがった果織ちゃんがまた戻す。 「あっ、果織ちゃん」 手で口を押さえてくれていたから、なんとか洗面器も間に合った。 「…いいよ、全部。……今蒼先生来るから」 「……ッゲホゲホ」