医局でファイル片手、コーヒー片手の蒼先生。




「蒼先生~!!」





叫びながら医局へ入っていくと、







「…高島はいつもうるさい医局インだよな」






と、ファイル越しに言う。







「あのあのあの!!」








「なに……」






「……季蛍と間接キス、したんですか?」






「ブッ……ッゲホゲホ………」






コーヒーを吹き出しそうになった蒼先生が、







「……港か。」







と呟く。






「飲み物2人で1本飲んでたらしいですね」







「いいだろ、夫婦なんだから。」








「季蛍がちょうだいって言って、渡した飲み物を季蛍が飲んだ後、蒼先生が受け取って飲んだらしいですね。」







「…ッゴホゴホ、…………あのバカ港」







と呟く蒼先生の視線がまたファイルに戻る。







「いいですね~、やっぱり。僕蒼先生みたいな夫婦がいいです!!」








「………あのなぁ。医局は恋バナするとこじゃないんだから。

……医者が恋バナ呑気にするな。仕事増やすぞ」








「はい、すいませんー。」