「季蛍さん、発作大丈夫?」 「大丈夫…です」 蒼が白衣のポケットに手を突っ込んでベッドに腰掛け、私のことを見つめるのがわかる。 「吐いたりしてない?」 「…………。」 「季蛍さん?」 「……季蛍。答えろ」 急に低くなる蒼の声。 「……さっき…トイレで何回も」 「そっか、、」 「………」 蒼の溜め息が響く。