「季蛍さんッ?」





「ッケホケホ」






「季蛍さん!!落ちついて。……吸入はどこ?」







必死で白衣のポケットを指さす。







「ちょっとごめんね。」








白衣のポケットに手を入れて吸入を取ってくれて、私の口元に当ててくれた。







その時、朦朧とする意識の中でわかること。






……………芙羽くんだ。