数分抱いても、なかなか離すことが出来ず、離したのは鍋が奇妙な音をたて始めた頃。
「あ、やばい。……陽、どっち?」
「カレー……がいい」
「うん、わかった。待ってて」
キッチンへ行き、鍋の火を止めてお皿に装う。
お盆にカレーのお皿と、スプーン、水と薬を乗せて寝室へ。
「……陽ー。」
「………んふふ」
「何?いいことでもあった?」
「ねぇねぇ、今度の休みさ、2人で遊園地行こ!!」
「遊園地?」
「うんッ。遊園地!!」
「いいよ。……行こう」
「んふふーやった」
「ハイハイ、じゃあご飯食べて早く寝て。」
「うんー」


