「いい?…ちゃんと息してろよ」






「はいー」






カバンから出した聴診器を、高島の服に滑り込ませた。






「………ほら、ちゃんと息吸って」







「……ッゲホッゲホッ」







「…………」







季蛍がテキパキ料理するのを後ろで感じながら診察を続けた。







「次口ー。」






「もういいですって…」







「素直に受けろ、診察くらい。」







「………はい」