…………ポーン
ピンポーン
ピンポーン
連続チャイムで目が覚めて、時計を見ると、時刻は夜の八時。
ウソ?こんなに寝ていたのか。
そう思って体を起こそうとするけど、なかなか起きあがれない。
体も怠いし、頭も重いし、何より吐き気がする。
『高島ー?往診ー』
と、玄関で聞き覚えのある声が響く。
……蒼先生だ。
『おーうしんだよー』
訳の分からないことを言いながら、チャイムを鳴らす蒼先生。
……往診?
気持ち悪さを押さえながら起き上がり、しばらくソファでボーッとする。
視界がぼやけていて、床に置いてあった大きなダンボール箱に足の小指をぶつけながら玄関へ。
………だーる…い。
カチャリ
玄関を開けた途端、バランスを崩して倒れ込みそうになる。
「おっとー…。高島?大丈夫か?」
「…高島先生?相当熱あるんですか?」
………。
……何で季蛍まで。