「いい?刺すよ」 「……う、うん」 採血を終えた後の果織ちゃんに止血をして、様子を見つつ、軽く片づけをした。 「偉かったね。果織ちゃん」 「ありがとう、蒼先生」 「うん。……じゃあ俺医局に戻るね。宮川さん果織ちゃんよろしくね」 「はい、わかりました。」 そして腕時計を見て、『11:00』を回ったことを確認してから医局へ急いだ。