「……吐いた?」





「……吐きはしてない」






「じゃあ水飲もう。待ってて」






冷蔵庫からペットボトルの水を取って、ソファに戻ると







「絶対飲まない」






と言ってソファに顔をうずめる季蛍。






「だって一昨日から何も飲んでないんだろ?ダメ」







強引に肩を引いて起こして、また膝上に座らせる。







俺の膝上から降りようとジタバタする季蛍のお腹に手を回して、引き寄せる。