「……秘密です。」
「なんでだよー?秘密にするってことはやっぱりいるんだな?」
「もう咲谷先生うるさいです。」
「なんで?誰?どんな人?」
「……だから秘密ですって」
「なんでよー。内科医で医師で医者な高島を女が放っておくわけないだろー。」
「咲谷先生…。なんかそれ、俺自身のこと何も入ってませんけど…」
「っていうか、内科医で医師で医者でって全部同じ意味だし。」
俺がそう言えば、
「ん?あぁ、ごめんごめん」
「どうせ俺には蒼先生のような魅力ないですから…」
とヘコむ高島に、芙羽が
「違うってー、ごめん。
優しくて、頭よくて、こんなカッコいいいい男で、しかも医者な男を女が放っておくわけないだろー。」
「……やっぱり“医者な”っていれたいんだな」
俺が言えば‥…
「とにかく秘密なんですー。」