陽を抱えて、悪いと思ったが中に入った。 「……陽?陽!!大丈夫か?」 「……こ…う………。待ってた……」 そう言う陽の目からは、涙が溢れて、尋常じゃない汗も流れ続けていた。 「はぁッごめん、陽、もっと早く気づいてれば」 陽を抱きしめて……呼吸音も感じながら…。 「………待ってた……よ、港。 …グス…来てくれたんだ」 リビングの椅子に陽を座らせて、タオルで汗を拭く。 「………ごめんな、陽。待たせて」 「うぅっ…苦しかっ……た」