「…………別に顔色が悪いってわけでもないしね、大丈夫そう?果織ちゃん」 「大丈夫だよ、蒼先生」 「良かった。あーんして?」 口を開ける果織ちゃんの口を覗いて 「うん、大丈夫だね。じゃあ島内さんに点滴してもらって、寝てて。」 「ありがとう、蒼先生」 「うん、お大事に」 病室を出たあとの高島の第一声。 「な……なんで」