「う、うええぇ…」 って、結局泣かせてるし。 「蒼先生ー、バトンタッチです」 「はいよ」 泣きじゃくる果織ちゃんの背中をさすりながら 服を捲る。 「果織ちゃん」 呼べば、ピタリと泣きやむ果織ちゃん。 それを見てあんぐり口を開ける高島。 「いい?今診察するから。ちょっとだけじっとしてて」 「うん、蒼先生」 「偉いねー。……じゃ、聴診器入れるよ」