「……じゃ、次背中ね」 ベッドの上で大人しく座る子ただ今診察中、、だったが… ガラガラッ 「蒼先生ーぇ」 と、困っている声の高島と、高島の腕の中で大号泣の果織ちゃん。 「……何泣かせてんだよー。」 「僕じゃないですよー。」 「ったくー号泣してるぞ」 「だからあやしてるんですけど、泣きやまないんですー。かおりんちゃんー、どうしたの?……大丈夫だよ~」 「……全く。泣かせるのだけは上手いんだから。 次口開けて?」 診察しながらも高島の抱える果織ちゃんの声を背後に感じる。