「季蛍、順番聞いてきます」 「あ、うん。ありがとう」 高島が受付へ行くのを見届けながら、俺の白衣をぎゅっと掴む季蛍…。 「……風邪か?」 独り言を呟いていると、戻していた季蛍がもう大丈夫と微かに言って、壁に寄りかかる。 「……蒼先生~、季蛍受付してないみたいです。なんか電話はあったらしいんですけど、来てることを全然知らなかったみたいで」 「…受付までいけなかった?」 「うん…」 「……電話したんだ。」 「うん………」