「………覚醒」 と呟いた高島はまた本を顔に乗っけて寝る。 「……結局起きてないじゃんか」 ………にしても、目覚めたかも。 あまりの不味さに。 その後の外来でも、味は消えず…。 微妙な気持ち悪さの中、外来を終えてお口直しにぜりーを食べた。 大分忘れ去ったあの味。 もう二度と食べなくていいかもしれない。 外来へ行く途中、救急に回って欲しいと伝えられた俺は医局へと歩く。