「……もう眠いです」






「眠いってまだお昼すぎたばっかりだよ」







「眠いですー………」








「ったくー。」









「…蒼先生」









「ん…」








「眠いですか?」







「眠くないって言ったら嘘になるけど」







「僕の作った目が覚めるやつ食べます?」








と、胸ポケットから出されたのは、小さな透明の袋に入れられた、なんだか奇妙な赤い固まり…?






「これ、トマトを干して唐辛子とラー油とコンソメで味付けしたあと……」







「はあぁ?コンソメ?唐辛子?ら、ラー油…」








「違うんです!!これ、おいしくないです、あり得ないくらいおいしくないですけど、目が覚めます」








「…………。」








「食べて下さい」





身に危険を感じる食べ物だ…








「一つ、だけ」