ゆっくり体を起こして、いつもと変わらない蒼を見つめた。
白衣の下に身につけていたネクタイも、私があげたものだったし、今ゆっくり眺めれば、私のあげたものでいっぱいだった。
これも……愛してる証拠…なんて言ったらダメかな?
…愛する人への愛してる人からのプレゼント。
そして今、もう一つのプレゼント……が。
多分、真っ赤であろう顔を、近づけるけど…
目が開いてて緊張しちゃう…。
「目、と、閉じてよ」
「季蛍が閉じればいいだろ…」
「……」
そっと、今までで一番優しい口づけを落とした。
そしたら蒼の手が背中に回って、ぎゅっと抱きしめられて……離せなくなる。
「んッ、」
甘いけど、優しくて、
優しいけど、甘いキス………。
「んッ………」