蒼の視線と、突き刺さる声…。
「……自分で数えてみなよ。俺にそのこと黙ってた日数。」
「………」
「微熱が二週間も続いてるのに、それを言わずに仕事して。
お風呂上がりの髪の毛乾かさないで、窓開けっ放しにして。
隠すにも程がある。だいたい二週間も…。
ったく、今回はほんと、いい加減にしろよ」
「…………ごめんなさい」
「………いつになったら言えるようになるんだよ。」
「………そんなこと言われたって」
「ぇ?」
「そんなこと言われたって、しょうがないじゃん!!
どうしても蒼に迷惑かけるとか、忙しいのにそんなこと言えないとか、私にだっていろいろあるもん!!!!
微熱が続いてるだけで『あ~ハイハイ、そうですか』って言われるのが怖いの!!
何にもわかってない。」
勢い余って、家を飛び出した。
……でも、その数分後。
結局後悔することになる。