「………季蛍。それ、蒼先生にちゃんと伝えた方がいい。

…やり直せなくなる…なんて縁起でもないけど、そうなるんだったら、本心を伝えた方がいい。



季蛍は蒼先生のこと、愛してるんでしょ?」










「………愛してます、大好きだけど、怖いんです……ッ。







……高校生とか、小学生にさえ気に入られるあの蒼が…




なんで私の旦那さんなんだろって時々思うし、蒼は幸せなのかなってことも考えちゃうし…。







ひよりちゃんに抱かれてる蒼みたとき、ひよりちゃんは本当に蒼のこと愛してる気がしたんです。




……私は蒼のこと、愛せてるのかな」








泣き崩れそうな季蛍の腕を引き、医局を出る。