──────その翌朝。 「…季蛍、起きて。俺仕事行くからさ、季蛍も病院行こう?」 ワイシャツのボタンを留めて、唸る季蛍の額に手を触れる。 「……ほら。行くよ。何か羽織って」 「…………どうしても行くの?」 「…だって体調悪いだろ?早いうち診てもらった方がいいよ」