ピピピピッ ピピピピッ 「………8度5。変わらずって感じか。俺と一緒に病院来る?高島も多分いるから」 「……行かない」 「1人で家にいられる?……子供たちは今夜イルミネーション行くみたいだし。それまでゆっくりしてられるとは思うけど」 「……寝てる。」 「わかった。ご飯、リビングにあるから食べてよ。 行ってくるね」 パパッと終わらせた着替えを、鏡で確認してから季蛍の頭を撫でて、家を出た。