夕飯を食べ終えて、寝室に早々行った季蛍。






ゆっくりと寝室のドアを開けると、ベッドに横になって仰向けでぼーっとする季蛍がいた。






「……季蛍」








「……やだ。」








「違うんだって。ひよりちゃんは俺の担当だけど、あれはホントにひよりちゃんから抱きつかれたの。

なぁ、ほんとだってば…」









「うそ。どうせ私より高校生みたいな女の子の方が好きなんでしょ。バカ」








「………ごめんってば」









「やだ」








「ひよりちゃんに連絡先とか何回も聞かれたけど、言ってないよ。

『俺は結婚してるんだよ。』ってちゃんと断った。



信じて?」








「………ほんとにほんと?」









「ほんとにほんと。」









「……絶対?」








「俺が季蛍を離したこと、あるか?」








「………ない」