呆然と俺を見つめる季蛍に、思わず首を振る。




「違っ、季蛍ッ」




部屋を出ていく季蛍………









「……とりあえずひよりちゃん離れて。苦しいんじゃなかったの?」






「……蒼先生が連絡先教えないから。会いに来てくれたのー?蒼先生」








「ひよりちゃん……嘘?」








「………。」










「……はぁ、ダメだよ。嘘は」








「…ごめんなさい、でも連絡先…」










「教えない。俺は結婚してるんだよ。ひよりちゃん。

……悪いけど、連絡先は教えられない。患者さんだから。ひよりちゃんは」









「…」








「じゃあ、ほら早く帰るんだよ。」










と言って部屋を取びだした。








季蛍どこに行った………。