涙目な凜を無視して、体温計がなる。





「……8度。珍しいね、こんな熱だすなて」







椅子に座る凜を抱えて寝室へ。







「んー!やだ!ペロペロキャンディー……」








「ペロペロキャンディーはなめてていいから。」







……ほんとに子供みたいだな。







「……薬あげるから、それ飲んで寝な。じゃないと明日仕事行けないだろ?」







「……」







返事を聞く前に、薬と水をキッチンから持ってきて、凜に渡す。








「おいしくないからいらない」







と言って布団を被る凜。







「…凜。飲まないと明日仕事行けないだろ」








「ペロペロキャンディーがあるから平気」








「ワガママばっかりだと怒るよ…」







「もう怒ってるもん」








「凜!」








「…………」