処置室の中に入ると、数名の医師がすでにいた。 そこには、ブラウスを開けさせまいと、掴んでベッドの上で丸まるひよりちゃんが。 芙羽がその手を掴んでブラウスのボタンを外そうとするけど、抵抗するひよりちゃん…。 「苦しいッ苦しい……ッ」 と言い続けるひよりちゃんに、芙羽が声をかけるけど聞こうともしない。 「ひよりちゃん。どうした?」 近くに駆け寄った俺を見たひよりちゃんは、ブラウスを掴んでいた手を離して、 「蒼先生ッ!!」 と、声をあげると、抱きついた。 俺に。