「熱あるなら休まなきゃダメだって。無理しちゃダメ」






「でも授業受けない訳には行かないし、、」








「さっき計った?熱」







「……計ってない」








「受付の人に言われなかった?計ってって」








「……言われたけど」








「断ったのね。じゃあ今計ってみて」







体温計を渡せば、一瞬顔を曇らせて体温計を受け取るひよりちゃん。







……数分すると







ピピピピッ  ピピピピッ









「…みせて。」






「………」






「ひよりちゃん。」







「……」








「見せてもらわないと薬出せないんだけど」








渋々出された体温計は、







『37.0』







「……熱ないじゃん」







「……あるもん」







「だいたいひよりちゃんの平熱いつも高いんだし、これで正常ってこと自分でもわかってるよね……?

なんで病院来たの?」









「………蒼先生、帰るんで連絡先だけ教えてください!」







「…えっ?」







「お願いしますー。ひより、蒼先生の連絡先もらわないと帰れない。」







「ひよりちゃん。ほんとダメだよ。」






「やだ!教えてください、せめて携帯番号だけ」






「……ひよりちゃんってば。」







「いいじゃん。ひよりが発作でて苦しくなったらすぐに蒼先生に連絡出きるようにしたいもん」






「…でもね、やっぱ…」







「わかりました、じゃあもう帰ります!看護士さんで蒼先生の連絡先知ってる人に聞きますからいいです!」









ガラガラッ










「………はぁー。」