それから数日たったある日。
「どーぞ」
ガラガラッ
「……あれ、ひよりちゃん」
制服を着たままのひよりちゃん。
「……大丈夫?ベッド横になる?」
と宮川さんが聞くけど、首を振って椅子に腰掛けるひよりちゃん。
「……んー。で、どうした?」
「……一昨日からなんの薬飲んでも治らなくって」
「…熱?」
「うん、熱あるけど学校も休めないから。薬飲まないと…」
「ブラウスのボタン、外して」
ゆっくりボタンを外していくひよりちゃんのボタンに手をかけて、手伝う宮川さん。
ひよりちゃんに椅子を寄せて、ブラウスの隙間から聴診器を滑り込ませた。