眠る愛優と、ぐったりな季蛍。
2人を車に乗せて家へと向かう。
「ッゲホ、ケホケホ…」
「季蛍。戻しそうなら言えよ?」
「…うん」
「愛優……は寝てるか」
家の駐車場につくと、愛優を抱えて、足元がふらつく季蛍が歩く。そして、途中で迎えに行った夏来も歩く。
「……んん」
「愛優、大丈夫?……もう苦しくない?」
「……大丈夫」
家に入り、愛優を寝かせる。
「ぱぁぱ、ままゲホゲホしてるよ?」
「うん、知ってる。まま体調悪いんだよ。夏来パパんとこね」
「はーい……」
倒れるように寝室に直行する季蛍。
相当怠いらしい。
けど、やっぱり2歳な夏来が、
「ままんとこ行くー!」
「………今うんって言ったじゃん」
我が家の夏来は、将来何になるんだか。