────と言ったあの時からすでに三時間が経過した。
サービスエリアに止まったにも関わらず、全く起きない季蛍…なので、次のサービスエリアまで。
そうこうしているとすでに、6時を知らせた時計。
「……ん、んん」
「…あ。季蛍おはよ。起きた?」
「…蒼
……なんかすごい匂いする」
「……あ、愛優がハンバーガー食べてるけど。後ろで」
「……あ、そうなの」
「でさ。夏来がなんか変なもの噛み噛みしてる音が聞こえるんだけど、何?」
「………ん」
後ろを振り返った季蛍が…「あぁっ!」と声をあげた。
「……座席のベルト噛んでる」
「はぁー…ッ。もうよだれだらけだな、あそこのシート」
「……愛優、愛優!」
眠たそうな目でハンバーガーをかじる愛優…。
「隣。夏来」
「……ん?………あぁ、夏!めっ」
「ウッキャキャ」
……喜んでるしね、夏。


