車に入るなり、爆睡の子供たち。 と、助手席の顔色の優れない季蛍。 「酔い止めは?」 「家で飲んできた…」 「あ、そう?ならいいんだけど」 「……蒼、水…どこにしまったっけ?」 「水?………あ、これ」 「ありがと。」 ゆっくり流し込む季蛍。 「走行中気持ち悪くなったら言えよな。」 「わかった…」