とりあえず蒼の診察室に顔を出す。




「………あ。いた」






ベッドに横たわるあれは、蒼と考えて間違い無さそうだ。






「……おい、蒼?どうした?」







「……」







「………あーおーいー」








「ん、何?」








「急患、入ってるけど。」








「…あぁーうん」








「……体調悪いの?」








「なわけない。」







「なんか怠そうだけど」






布団にくるまる蒼なんて見たことないし。