数分すれば、ニコニコの高島が帰ってきた。




「診てきました~」




「お疲れー。どうだった?」






「まだ呼吸落ち着いてないみたいなんで、落ち着いてからもう一回診ます」






「了解。」







「にしても、蒼先生。季蛍が『蒼は?』とか言ってましたけど」







「…甘えんぼ季蛍さん」







「いいですねー……ほんと。」







「まだいってんのか?ったくー。高島らしくない。彼女いんだろ。だってさぁ」








「…………どうですかね」








「憧れてるより、自分も憧れるような恋、しろ。まだ人生長いんだから」








「あ、蒼先生の言葉って…胸に響きますッ」







「………なんか感情的になってるし」