部屋へ入ると、洗面器に顔を入れてる…季蛍。 と、それをさする看護士。 「島内さん、変わるよ」 「あ。蒼先生………」 「季蛍、何も食べてなくない?…大丈夫か?」 「……ッケホ……ケホケホ……オエ」 「……季蛍、よく戻すよね。……でも高島に今日見てもらえる。 さっきね、言ってきたから」 「やだッケホケホ」 「……ヤだはなし。言ってきちゃったし」 「……………」